登戸駅方面、多摩川のヘリコプター

登戸駅方面の上空でさっきからずっとヘリコプターが飛んでいる。

ヘリコプターの旋回する音が大きく、こないだの事件もあったから不安になる。

空は梅雨の休息のように穏やかに晴れているのに。

何があったかヘリコプターの飛んでいる方角に向かって歩いていったら、登戸というより多摩川だった。狛江高校のすぐ近く。和泉多摩川と登戸のあいだ。

多摩川の橋の上には、大勢の人だかりができ、たくさんの消防車やパトカー、救急車が並んでいた。

青空を二台のヘリコプターが回っている。

河川敷には、消防隊の人たちが、和泉多摩川の側と、登戸側のほうにも集まり、救助活動をしていた。

少しのあいだ眺めていると、救助隊のボートが多摩川から岸辺にゆったりと近づいてきて、誰か怪我をしたひとが乗っているみたいだった。中年男性で、びしょ濡れだが、大きな怪我はなさそうで、支えられながらも自分の足で歩いていた。

水難事故らしい。ひとまず助かってよかった。

女のひとたちが登戸の事件の話をしていた。誰でもよぎる。

登戸第一公園

登戸第一公園は、登戸駅から歩いて5分くらいの場所にある。

狛江から登戸駅まで歩いて行く際、多摩川の橋を渡り、横断歩道を越えてから左に曲がり、今度は右側にくだって真っ直ぐ歩くと、登戸第一公園が見えてくる。

Y字路で挟まれた二等辺三角形のような形の公園で、それほど広さはないが、ブランコや滑り台があり、子供たちが遊んでいる様子をよく見かける。

公園では、春になると桜がきれいに咲いている。

この春にカメラを持って桜の撮影に行こうかと思っていたのが、うっかりしている間に散ってしまったので、来春は撮りに行こうと思う。

2019.5.28

登戸の通り魔事件の現場

川崎の登戸駅近くで通り魔事件があった。情報が錯綜している。

最初、被害者が子供たちで、事件現場が登戸第一公園とあったので、朝遊んでいる園児たちが被害に遭ったのかと思ったが、実際は登戸第一公園の手前の世田谷通りの高架下辺りにあるファミマ近くが現場だったようだ。

登戸の図書館に歩いて行く際、僕もよく通りかかる道でもあり、胸が痛む。現場すぐの高架下の駐輪場の通りは、長く、暗い湿った空気が流れている。

犯人はカリタス学園のスクールバスに乗り込んだ、という報道もある。また停留所で待っていた子供たちが襲われたという話もある。カリタス学園は女子校なので、被害者の多くも女子児童(小学校は少数ながら男児も在籍し、被害者には男児もいるらしい)。子供たちを狙った通り魔事件のようだが、大人も被害に遭っている。保護者なのか、教員なのか、30代の男性だと言う。

助かってほしい。

現場では包丁が二本見つかっている。包丁を持った男が突然近づいてきたとしたら、あるいはバスに乗り込んできたとしたら(目撃者によれば、犯人は「ぶっ殺してやる」と叫んでいたと言う)、子供たちはどれほど怖かっただろうと思う。児童たちはもちろん、近隣のひとや現場を目撃した人たちの心の傷や動揺も計り知れない。たった一日で世界は変わる。昨日と今日で何もかもが違う。あの通りも、これから先ずっと悲しみの記憶の染みついた事件現場になる。

朝、少しだけ現場近くに行った。パトカーと救急車が多数。カリタスのバスも停まっていた。雲がかった上空には、マスコミなのか数台のヘリコプターが音を立てて飛んでいる。その後も次々と救急車が到着し、運ばれる被害者の方に救急隊員が心臓マッサージをしていた。救急治療をしているらしいオレンジのテントが見える。規制テープの手前では、多くの人々が集まり、メディア関係者のひとは大型のカメラを肩に乗せ、現場のほうを撮影していた。背後で、「何があったの」「通り魔らしいよ」とおじさんたちが話していた。「こんな田舎なのになんで」とおじさんは言った。

どういう犯人なのだろう、動機は何か。ひとで溢れる登戸駅まですぐなのに、駅からちょっと離れた場所で、児童というもっとも弱い存在を狙った事件。登戸に住んでいるのだろうか。あの近所に住んでいるのだろうか。40〜50代の男だという報道。すでに身柄を確保されている。過去、すれ違ったことがあるかもしれない、そんなことも思う。犯人は、事件のあと、自分も首を切って自殺未遂を計ったらしい(のちに死亡が確認)。

ざわざわする。ただただ被害者の方々の無事を祈る。

2019.5.28

狛江でもうぐいす

早朝、多摩川を散歩。すでに土手沿いを自転車が走ったりランニングや散歩のひとが大勢いた。

驚いたのは、多摩川で次々と鳴くうぐいすの声。春先から鳴き始めたうぐいすだが、今朝は夏のような暑さにも関わらず、引っ切りなしに鳴いていた。

基本的には普段多摩川の対岸である登戸側から聴こえてくるうぐいすの声。しかし、今朝は三年ぶりくらいに狛江側でも鳴いていた。

登戸側では何羽もが呼応するように鳴くものの、狛江はたぶん一羽。まだそれほど上手ではないのか、最初はかすれたり弱かった鳴き声だったが、僕が聞き耳を立てているあいだに、どんどんと上達していった。

どの木にいるんだろう、と多摩川の河川敷に降り、耳を澄ませた。きっとあれだな、という一本の木を見つけた。甲高い声が、朝の光に照らされる青々とした新緑の奥から響いてくる。

少し遠くから眺め、それから土手に戻った。

相変わらず合戦のようなうぐいすの鳴き声が双方で響く多摩川を、人々の日常が通り過ぎていった。

2019.5.26

キッチンの電球

キッチンの電球がずっと切れていた。

別にそれほど明るい必要もないので、特に気にしてもいなかったが、ふと思い立って新しい電球(タンスを探したら余っていた電球があった)を取り付けようとした。

そのとき、思わず手が滑って電球がぽろっと落ちそうに。

危ない、と反射的にもう一度つかもうとしたものの、結局床に落ち、つんざくような音を立てて冷蔵庫の前に散らばった。

がっくりした。

ガラスの割れる音が苦手なので、しばらくキッチンの前で立ち尽くし、平穏がおとずれるのを待った。そして、どうしようかな、と考える。

ひとまず箒で一箇所に集めよう。

細かい破片から大型の破片、中身の電気がつく部分まで一同が冷蔵庫前に集合した。

指で拾える分は拾い、次にちりとりで片付けようと思ったのだが、ちりとりが見つからない。

どうしよう。またぼんやりと考える。

閃いた。

使用済みの段ボールがあったので段ボールの端の表面を破り、鋭利にしたあと、両サイドを折り曲げてちりとりのような形にした。

段ボール製のちりとりに箒で破片を掃き入れ、残った部分をガムテープで貼り付けるようにして取り、最後に掃除機をかけて無事任務は完了した。

昨日、トイレの電球も切れた。

2019.5.13