高校の卒業

高校の卒業式だったのか、置かれた鞄から一輪の花が顔を出している制服姿の高校生たちが大勢いた。男子も女子も、追いかけっこをするように走り回っていた。

東京の卒業式というのは、一体どんな感じなんだろう。

田舎だと、結構卒業を機に「離れ離れになる」という雰囲気が強い。東京に上京するクラスメイトを筆頭に、地元を離れる人たちと、そのまま地元の大学に進学したり就職する人たちと、大きな別れの転機になる。

東京が地元の場合、大学進学とともに「上京」、という選択肢がない。都内の大学なら、一人暮らしをすることも少ないだろうし、馴染みの友人たちと離れ、家族と離れ、家と離れ、歩き慣れた故郷と離れる、というのが地方の「卒業」のひとつの形だとすれば、東京の卒業は、それほど「離れ離れ」でもないのだろうか。

その辺りは、「東京」という地域が宿命的に背負っているものなのかもしれないと、ふと思った。

東京に憧れられる、というのも、地方に生まれたものの特権なんだろう。

2019.3.16

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