月別アーカイブ: 2018年12月

平成最後の大晦日

色々な場所で「平成最後」が踊った今年、大晦日がもっとも「平成最後」という言葉がしっくりくる。

この一年は、個人的にはそれほど悪い年じゃなかったと思う。苦しいこともありながら、でも、確かな一歩も踏み出せた。

遠くに揺れるおぼろげな旗に向かって、ゆっくりとでも歩んでいけたらいいなと思う。

ポルノグラフィティの昔の曲に『ダイアリー 2000/08/26』という曲がある。『サボテン』のカップリング曲。

この曲が好きで、ときどきよく聴く(“ときどきよく聴く”ことが多いというタイプの好きな曲)。

大人になっていくことの悲しみを歌った歌。

「大事な守るべき何かなくしていたら、そっと教えて」

「汚れた手でギターを触っていないかな?」

「たった一つの音にさえ真実があるんだよ。それを追いかけてここまで来たんだけど、僕のはどうかな?」

その“ときどき”がちょうど今日で、この曲を繰り返し聴きながら歩いていたら、なんだか無性に感傷的な気分になった。

 

 

おつかれさま。
また来年。

2018.12.31

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年末の多摩川

年の暮れ。マフラーをぐるぐると巻いて多摩川の土手を歩いた。

夕焼け空がきれいで、今日が大晦日だったらいっそうきれいだっただろうなと思う。

正月の予行演習なのか、河原で凧が上がっていた。冷たい冬の風に煽られ、淡い夕焼けにうっすらと影が揺れている。

土手では、多摩川の向こうに広がる夕焼けにスマホやカメラのレンズを向けている人たちがいた。

一人だけ、散歩中の愛犬を一生懸命撮っているおじさんがいたのが可愛かった。

ゆっくりと橋を渡っていく人影、澄んだ空気で遠くに富士山も見えた(写真ではうまく撮影できなかった)。

寒い、寒い。

夜、実家から届いたゆずを湯船に浮かべた。年末の匂いが立ち込めた。

2018.12.30

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バスケ部の応援歌

バスケのウインターカップの映像を見ていたら、「応援歌」と言うんだろうか、バスケ部の応援の音が無性に懐かしくなった。

僕も子供の頃はバスケ部に入っていた。ベンチにいたときには試合中ペットボトルをぽこぽこと叩いて応援し、試合に出ているときには仲間の応援歌に気分が盛り上がった。

応援のバリエーションもたくさんあった。

たとえば試合開始のジャンプボールのとき(「飛べっ飛べっ飛べっ、飛べ飛べ高く」)、誰かが得点を決めたとき(「ナイッシュー、いいぞ、いいぞ、◯◯」)、相手からファウルを受けたとき(「いて、いて、いてててて」)、前後半の残り三分くらいになると始まる歌(「燃えろ、燃えろ、燃えろ◯◯」)もあった。

応援で使うアイテムも、空のペットボトルやメガホンの他、太鼓をテンポよく叩き鳴らす学校もあった。

楽器の類は使わず、足踏みと手拍子で「ズンズンチャッ、ズンズンチャッ」と音を鳴らすNBA風の応援もかっこよかった。

どうやらあれはQueenの『We Will Rock You』だったようだ。歌の部分がなかったので知らなかった。バッシュで床を踏み鳴らし、重低音が響いた。

体育館という限られた空間なので、音もよく響くのだと思う。

応援歌だけでなく、キュッキュッというバッシュの音や、ドリブルのときにボールが地面をつく音、シュートの際に外れてリングに弾かれる音、あるいはネットに吸い込まれる音、一瞬訪れる静寂、こうした音のメリハリやリズムが、バスケを音楽的なスポーツにする。

部員の数は学校や地域によっても全然違うので、名門や強豪と呼ばれるチームは物凄い数の部員たちの熱い想いが体育館を覆い尽くす。

印象深かったのは、県大会のベスト4をかけた試合で、ベスト4の常連校と対戦したときのこと。

僕たちの学校はベンチに部員が全員入っていたのに対し、相手の学校はベンチ外の選手が大勢二階席に溢れかえり、太鼓とメガホンと野太い声の応援が覆いかぶさるように降ってきた。

これが強豪校だ。常連校だ。思わずこわばった笑みが零れる。体格差や実力差以上に、僕たちは応援に飲み込まれた。

試合中のことはほとんど覚えていない。試合開始のときに突然鳴り響いた応援歌に空気が震えた、あの瞬間だけが鮮明に記憶に残っている。

ウインターカップの応援の様子を見て、ふとそんなことを思い出した。

2018.12.28

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夜の多摩川

夜の多摩川(和泉多摩川)は、街灯がほとんどなく、びっくりするほど暗い。

土手は多少民家の灯りも届くので歩けるが、河原のほうに向かえば、ほぼ何も見えない。人通りもそれほど多くはない。ときどき仕事帰りのひとたちが歩いていたり、ランニングをしているひととすれ違う。

狛江に住んでいると言う美容室の美容師さんが、夜になると多摩川沿いを走っていると言っていたが、たとえ知り合いでも暗くてお互いに気づかないと思う。

夜の多摩川を歩くことはそれほど多くはないが、夜道の暗さは、治安的に危ないというよりも、背後から抜いていく自転車とぶつかりそうで怖かった。

ただ、土手が暗いぶんだけ、遠くの灯りがまばゆくきれいに見えた。

夜空の星はぽつぽつと見える程度だが、家々やマンションの灯りは優しいし、小田急線の列車の窓からこぼれる連なった光も銀河鉄道みたいだった。

写真の下二枚は、和泉多摩川商店街。ちょっぴり寂しげ。

まもなく冬の寒波が襲来するらしい。一気に冷え込む。寒さに耐えて、最後、2018年を乗り切る準備をする。

そういえば昼間、どこからかおばあさんの「よいお年を」という声が聞こえてきた。

2018.12.27

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お父さんと息子

無印のレジに並んでいたら、会計をしている父親と、まだ幼い男の子がいた。

待ちくたびれたのだろうか、男の子はお金の支払いをしているお父さんの大きなお尻に向かってパンチをする。

何度も、何度も。

がっしりとしたお父さんのお尻は微動だにせず、男の子のどうにもできない想いを黙って受け止めていた。

2018.12.27

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