昔の星空
昔の星空はどんな風だったのだろうと気になり、両親に尋ねた。
両親が子供だった頃、流星群云々という騒ぎがあったかと聞くと、そんなものはなかったと言う。
テレビにまだワイドショーもなかった影響か、別にみんなで騒ぐということもなかった。星空も今より綺麗に見え、天の川も流れ星も普段から見えたからじゃないかな、とのこと。
父は、小学生の頃よく家の屋上に横になって夜空を眺めていたそうだ。
僕の地元は田舎と言えば田舎だが、住んでいる辺りは住宅街でもあり、今は灯りも多く、残念ながら星もそれほど綺麗には見えない。
だから、普段でも流れ星が見えるんだな、と知ったのは、ある程度大きくなって一人旅でぼんやりと夜空を見ていたときのことだった。