ミニバス」タグアーカイブ

バスケ部の応援歌

バスケのウインターカップの映像を見ていたら、「応援歌」と言うんだろうか、バスケ部の応援の音が無性に懐かしくなった。

僕も子供の頃はバスケ部に入っていた。ベンチにいたときには試合中ペットボトルをぽこぽこと叩いて応援し、試合に出ているときには仲間の応援歌に気分が盛り上がった。

応援のバリエーションもたくさんあった。

たとえば試合開始のジャンプボールのとき(「飛べっ飛べっ飛べっ、飛べ飛べ高く」)、誰かが得点を決めたとき(「ナイッシュー、いいぞ、いいぞ、◯◯」)、相手からファウルを受けたとき(「いて、いて、いてててて」)、前後半の残り三分くらいになると始まる歌(「燃えろ、燃えろ、燃えろ◯◯」)もあった。

応援で使うアイテムも、空のペットボトルやメガホンの他、太鼓をテンポよく叩き鳴らす学校もあった。

楽器の類は使わず、足踏みと手拍子で「ズンズンチャッ、ズンズンチャッ」と音を鳴らすNBA風の応援もかっこよかった。

どうやらあれはQueenの『We Will Rock You』だったようだ。歌の部分がなかったので知らなかった。バッシュで床を踏み鳴らし、重低音が響いた。

体育館という限られた空間なので、音もよく響くのだと思う。

応援歌だけでなく、キュッキュッというバッシュの音や、ドリブルのときにボールが地面をつく音、シュートの際に外れてリングに弾かれる音、あるいはネットに吸い込まれる音、一瞬訪れる静寂、こうした音のメリハリやリズムが、バスケを音楽的なスポーツにする。

部員の数は学校や地域によっても全然違うので、名門や強豪と呼ばれるチームは物凄い数の部員たちの熱い想いが体育館を覆い尽くす。

印象深かったのは、県大会のベスト4をかけた試合で、ベスト4の常連校と対戦したときのこと。

僕たちの学校はベンチに部員が全員入っていたのに対し、相手の学校はベンチ外の選手が大勢二階席に溢れかえり、太鼓とメガホンと野太い声の応援が覆いかぶさるように降ってきた。

これが強豪校だ。常連校だ。思わずこわばった笑みが零れる。体格差や実力差以上に、僕たちは応援に飲み込まれた。

試合中のことはほとんど覚えていない。試合開始のときに突然鳴り響いた応援歌に空気が震えた、あの瞬間だけが鮮明に記憶に残っている。

ウインターカップの応援の様子を見て、ふとそんなことを思い出した。

2018.12.28

0