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台風一過

昨夜はおぞましいほどの強風だった。風の音であまり眠れず、布団にもぐって世界を少しだけ遠ざけた。

風を「怖い」と思ったのは、数年前に海から少し離れた街で体験した暴風雨以来のことだった。

翌朝、窓を開けると嘘のように青空が広がっていた。気温は季節外れの暑さで、道端には枝葉や木の実が散乱していた。

2018.10.1

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多摩川の土手沿いには、犬の散歩をしているひと、ランニングしているひと、楽器の練習をしているひと。

途中、不思議な風貌のおじさんがたくさんの鳩を籠から放ち、鳩たちはいっせいに羽ばたく。

鳩たちはどこを目指し、おじさんはなぜ鳩を放したのか。彼らはいずれ戻ってくるのか。

そんなことは僕は知らない。

僕はただ、ぼうっと立ち、弧を描くように羽ばたいていった鳩たちの姿を眺めていた。

2018.9.23

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雨上がりの金木犀

風や花を意識するようになってから、思春期の頃の、あの懐かしい「消えたい」と出会えるようになった。

2018.9.23

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祖父の庭

朝、歩きながらふと祖父のことを思い出した。

部屋にあった祖父の古びた本棚、窓の向こうに見えた、祖父が大切にしていた松の木のこと。

若かりし頃の祖父の記憶の光景が、自分の記憶と重なるようだった。

2018.9.19

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水切り

夕焼けがうっすらと優しく、彼岸花が咲いている。咲河原では高校生たちが水切りをしていた。のどかな秋の一頁。

2018.9.18

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